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2007年1月31日 (水)

植林する樹種はこんな木

落葉広葉樹といわれても、ピンと来ないというのが普通だと思うので、木について少し説明します。

落葉樹というのは、丸っこい平たい葉っぱが付いている木の中で、秋になると紅葉して散り、冬は裸になっている木です。東京など大都市でも、街路樹や公園の木としてたくさん植えられていて、東京の代表的な街路樹を紹介してみましょう。

■ケヤキ

原宿表参道の太い大きな木の並木は、ケヤキです。冬、葉が落ちていると枝ぶりがわかりやすいのですが、ほうきを逆さに立てたような、上に向かって素直に広がる樹形が特徴です。日本でもっとも背が高くなる高木の種類です。ほかに、甲州街道や六本木ヒルズのケヤキ通りにもたくさんのケヤキが植えられています。紅葉は黄色とオレンジの中間で、かさかさした葉音が楽しめます。ケヤキも自然にある木というよりは、人が植えて増やしている木なので、やや人工的なのですが、里山でも普通に見られる気なので、今回もある程度植えようと思っています。

■桜

も都内にたくさんあります。春3月終わりにいっせいに開花するので、この時期にはわかるのですが、それ以外は意外に気がつかないと思います。街路樹としてもあちこちで使われているし、庭木にもなっています。秋になると、赤とオレンジの迷彩に紅葉して、一番最初に紅葉が始まる木です。東京ではソメイヨシノが中心ですが、桜自体はたくさん種類があり、ソメイヨシノは明治時代に品種改良された新しい樹種です。基本的に挿し木で苗を作るので、すべてのソメイヨシノはクローンなのです。それで、まったく同じ時期にいっせいに花を咲かせるのですね。里山ではソメイヨシノより山桜が中心なので、本来は山に植える木ではないのですが、きれいだし、ある程度植えるのはいいと思っています。

■クヌギとコナラ

クヌギコナラは、同じブナ科の親戚に当たる樹種で、雑木林のもっとも代表的な樹種です。逆に、都市部ではあまり見られません。ヤマガラの森の周辺の森もクヌギとコナラが多く、今回も中心はこの樹種にしようと思っています。主な利用法は薪や炭の材に適していて、割りやすく、火持ちがいいのが特徴です。ドングリがなる木で、樹液が豊富なので、カブトムシやクワガタムシなど、昆虫が多く集まります。クヌギとコナラの違いは、大きくふたつ。クヌギのドングリは丸く大きく、大玉のあめ玉のようにコロコロしています。コナラのドングリは、いわゆるドングリ型で、小さめでかわいい形です。葉は、クヌギが細長くて少し周囲に少しとげがあり(痛いというほどではありません)、コナラは丸っこく、葉っぱらしい形をしています。

■カエデ

カエデは、モジミという名前でおなじみで、5本指の赤ちゃんの手のような葉っぱが特徴です。秋になるとまっかに紅葉するので、やはり雑木林らしさには欠かせない樹種です。見た目の美しさから言えば、全山まっかなカエデというよりは、黄色やオレンジの紅葉に中にまっかなカエデが混じっているのが風情ですね。他の樹種に比べると成長が遅く、樹高もあまり高く上がらないので、生長力に感動したい場合には、向かないかもしれません。

■エノキ

エノキは、実は僕もどんな木と説明できるほど見たことがありません。けっこう数が減っているのです。日本の国蝶はオオムラサキで、羽を広げると10センチちょっと、美しい紫の輝きが特徴なのですが、この国蝶が産卵し、幼虫が成長するのが、エノキなのです。蝶になったオオムラサキは、クヌギなのどの樹液を吸って生活するのですが、幼虫はエノキがないと活きられないので、エノキが減っている現在、オオムラサキもすっかり減ってしまったようです。「ヤマガラの森」の近くには、オオムラサキセンターがあり、エノキの森をつくって、オオムラサキの保護と育成を行っています。ヤマガラの森のあたりでも毎年1~2回、オオムラサキがやってきて美しい姿を見せてくれるのですが、エノキを植えることでもっとオオムラサキを増やしたいと思っています。

■エゴノキ

エゴノキは、初夏にまっ白な花をたくさんつける木で、サクランボのように花軸がたれて、小さな白い花がギッシリ咲くし、においもいいので、植えておきたい木のひとつです。樹形もあまりねじ曲がったりしないきれいな形に育ちます。

今のところ、植えようと思っている木はこのぐらいかなと思っています。このほのかに、もともと生えていた木や落ちていたタネから芽が出る樹種があると思うので、これらも状況を見ながら育てていきます。たとえば、タラの木が出てくれば、春の新芽をとって山菜のテンプラとしてたべられます。同じく新芽がたべられる木としては、リョウブ、コシアブラもあり、これらもおそらく自然に出てくると思います。ウルシの類もよく出てくるのですが、これらはかぶれる人がいるので、一部を除いて切ってしまうことになるでしょう。ヤマツツジが出てくれば、オレンジの花が春先に咲いて、彩ります。これら、自然に出てくる木々は、周囲との環境を見ながら、取捨選択していくことになります。

■イチョウ

イチョウもあちこちに見られます。有名なところでは神宮外苑の並木、目黒通りの家具屋がたくさんあるたりもイチョウです。丸の内もイチョウが中心です。イチョウは葉っぱが特徴的な扇型で、東京とのマークにもなっているので、都営地下鉄の入口には必ずイチョウのマークがあります。秋、いちばんおそくまで木について、真っ黄色な紅葉が楽しめます。丸の内ででは年末まで葉がついていました。イチョウは里山の木ではないので、今回は植林する樹種に入れてません。

いろいろな木が出てきたので、特徴別に整理しておきます。

●大きな木になってほしい

なんと言ってもケヤキです。樹形も美しく、森の王様的な木です。ただし、やや弱い木なので、若木のうちに虫にとりつかれて枯れてしまう可能性もあります。また大木になるまでは20~30年以上かかるので、気長に待つ心が必要です。もちろん、成長も早いのでぐんぐん育ちますが。

●紅葉を楽しみたい

カエデが一番でしょう。

●昆虫を集めたい

クヌギかコナラが一番です。成長も早く、ドングリもたくさん落ちます。

●人が知らない木をたのしみたい

エノキか、エゴノキがいいでしょう。エゴノキが咲くと、ある意味桜より美しいかもしれません。

●花をたのしみたい

サクラがいちばんですが、エゴノキもいいですよ。桜はゴールデンウィークの前ぐらい、エゴノキは5月頃開花です。他の雑木は、花はあまりきれいではありません。薄いグレイだったりして、目立たないのです。

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