ローライ35 2号機、3号機
2号機は、初期型の「ローライ35」で、ドイツ製。カールツアイス製テッサー40mm F3.5がついている。追針式の露出計が上部に付く。3号機は、後期に進化したバージョンで、カールツアイスからライセンスを受けたゾナー 40mm F2.8がつく。ローライ独自のコーティング付きで、露出計はファインダー内に3点LED表示。
1967年からつくられた機種で、2号機はたぶん、67~70年頃に製造されたものだと思う。すでに40年前、ということだね。3号機は、1980年にモデルチェンジされた機種で、90年までつくられていたようなので、25年ぐらい前、ということかな。どちらも時代を感じさせないほどきれい。
両者のいちばんの違いは、テッサーとゾナーというレンズの差で、一般的にはカリっとシャープなテッサー、しっとりとした色ノリのゾナーということになっているけれど、まだソナーの方はテスト撮影も済んでいないので、どんな映りかげんなのかな?
どちらも世界のレンズの最高峰、カールツアイスのレンズなので、古さとサイズからは信じられないぐらいよく映るので驚く。ちなみに、カールツアイスは今はパナソニックと組んで、ルミックスブランドにもレンズを提供していて、これはこれでよく映るのだけれど、コンパクトデジカメの場合、レンズの性能をデジタル補正してしまうので、本当の実力は結局わからない。その点、フィルムカメラはごまかしがきかないので、レンズの性能がそのまま写真に現れる。隠しようがない高性能、というわけ。このあたりがカメラファン、写真好きにはたまらない、ところ。
実際、手に入れてみたら、魅力にとりつかれてしまった。いつも持っていたくなるカメラ。
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