燃料電池、開発は見込みはずれ。ガスエンジン式に転換
一時期注目を集めた燃料電池ですが、自動車も、家庭用定置型も、IT機器用小型機も、市場には投入されていません。やはり開発がうまくいっていないのでしょう。コスト、環境性能ともに、狙ったところまで言っていない、ということで、だったらガスをそのまま燃やしつつも総合効率を上げる方法は他にもあるよね、というのが、この記事。
燃料電池は、本質的には地下資源からつくるのではなく、風力発電やバイオガスなどからつくらないと環境性能が上がらない。でもこちらのほうがコスト面でも立地面でもまだ競争力がなく、苦戦しているということでしょう。
だったら、ガスエンジンの家庭用コジェネシステムはオプションになってもいいと思う。でも、先にやるべきは、戸建て向けより、集合住宅なんじゃないだろうか。1台の導入で10~30軒以上もコジェネ化できるし、オール電化をうたっているマンションデベロッパーは、オール電化の環境性能をもう一度しっかり考え直してみるべき。という記事を、nikkeibp.jpに書いたので、読んでみてください。
▼asahi.comより
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東ガス、家庭向け熱電で方針転換 ガスエンジン式発売へ
2005年08月05日07時29分
東京ガスは06年1月、ガスエンジン式の家庭用コージェネレーション(熱電併給)システムを発売する。これまで燃料電池式に力を入れてきたが、開発が遅れる見通しが強まり、方針を転換。他の都市ガス事業者が共通ブランド「エコウィル」で販売しているガスエンジン式を採用し「オール電化住宅」への対抗商品に育てたい考えだ。
エコウィルは出力1キロワットのホンダ製エンジンを搭載。排熱も含めたエネルギー効率では燃料電池式を上回り、大量に温水を使う家庭に向いているという。価格は約80万円の見通し。
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