Optio S4ゲット
修理に出すと、だいたい1万円は最低かかるのが常なので、新品はどうかなとネットをうろうろしてみると、最新のOptio S55とか、ライバル機種は重さも大きさもふくらんでしまって、OptioS(シリーズ初代)の割り切った小ささがなく、これじゃあ、おもしろくないし、値段も2万円台後半から4万近く、という感じで、ちょっとお手軽じゃない。
さらにうろうろしてみると、Optio Sのすぐあとにでた400万画素機の新品在庫品が、2万円ほどで。そういえばSが300万画素ででたときに、すぐに400万画素のS4がでたのを思い出した。このあたりなら修理と比べてお買い得。さらに見ていくと、S4i という機種があり、こちらはS4にひとまわり大きな液晶をつけたもの、こちらも2.3万円とだいぶお安くなっています。
起動時間も早くなっているようだし、液晶も大きいので、これなら、ということで買ってみました。サイズは、液晶とレンズ回りに出っ張りが加わって、1~2ミリ厚くなった以外はほぼ同じ。するっとツライチだったSのほうが割り切っていてよかったけれど、まあ少し代わり映えがしてよい。大きくなった液晶は見やすいし、起動時間はかなり早くなり、ズーム速度など、全体にきびきび感が増した感じ。
さて、画質のほうですが、Sは300万画素といいつつも、実質200万画素の実力でしたが、S4i は400万画素きっちり、とは言わないまでも、400万画素の意味はある画質です。レンズはたぶんSと同じなので、レンズに合わせた画像処理で画質をあげているのでしょう。
画質を見てもらうために、うちの旗艦LUMIX FZ-10と比べてみます。FZ-10は400万画素ながら、ライカ製の大口径の12倍ズームレンズをもった中級機で、やはり大口径のレンズから多くの光を取り込んで撮影する方が画質はよくなります。
左が写真の全体像、中央がFZ-10で撮ったものを一部分撮りだしたもの(300%)、右がOptio S4iでとって、同じ部分を切り出したもの。やはりFZ-10のほうが細部の描写に優れているのが一目瞭然です。このあたりが、ちょっと大きなレンズをもつカメラの実力なんですね。
同じくこちらも、左が写真の全体像、中央がFZ-10、右がOptio S4i。花びらの描写を見ると、Optioは花びらの質感が省略されてしまっているのがわかります。FZ-10でははっきり見えるアリが、Optioでは虫がいることも見落としてしまいそうです。
今回は作例は出しませんが、Optioはレンズの収差もけっこう大きく、樽型収差(左右が樽型にゆがむ)、周辺光量の落ちもありますが、このあたりもおそらく撮影後の画像処理で決行補正している感じです。花の写真もかなりシャープフィルタで処理しているのが、輪郭を見るとわかります。輪郭をはっきりさせた上で(くっきり見える)、ざらつかないように花びらの内部はスムーズ処理しているのですね。FZ-10のほうは、おそらくレンズのままとったデータをあまりいじらなくても「使える」状態なのでしょう。
とはいえ、値段と小型軽量、軽快感を考えれば、ここまでとれるのはすばらしいとほめてあげるべき。小さいので手ぶれは多いなど欠点もありますが、いつでももっていられる気軽さは何にも買えがたいし、もちろん、携帯電話のカメラの差はかなり大きいので、こういう特性に納得できるなら、すごくおすすめです。
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