放射性物質がイギリスのセラフィールドの再処理工場で漏れ
衆議院議員の河野太郎のメルマガから。
イギリスのセラフィールド再処理工場で大規模な事故が起き、閉鎖されたとのこと。再処理工場は、原発で燃え残った使用済み核燃料を強酸で溶かし、プルトニウムを取り出して、再度原発で使える燃料をつくるという工場で、世界で稼働しているのはこのセラフィールドとフランスの工場だけでした。
ドイツも米国も、技術的な困難と不採算から撤退していて、世界の趨勢は再処理はしない、というトレンドです。かろうじて残っていたセラフィールドで大事故が起きたということは、この技術の困難さが決定づけられたものと理解するべき事象です。
にもかかわらず、日本では青森県六ヶ所村に再処理工場を造り、現在、実際の放射性物質を入れての試験中ですが、試験中にも事故が起こる可能性が指摘されていて、こうして国会議員の中にも、再処理をやめるよう求めている人もいるぐらいです。
六ヶ所村の再処理工場はフランスの技術とセラフィールドの技術を「いいとこ取り」していて、今回のセラフィールドの事故がどのようなものかわからないものの、同じような問題を六ヶ所村も抱えている可能性が否定できていません。
日本のエネルギー戦略に重要な意味を持つこの事故を、日本のメディアはほとんど報道していませんが、しょせんマスコミというのはこういう偏りを持っているのです。六ヶ所村関係者はビビっていることでしょう。
河野太郎は、父親が、新自由クラブ(かつての新党)をつくった河野洋平で、自民党内のリベラル派といえます。彼のようなりベレルが少数派に留まるのが自民党の常なんですが。
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放射性物質がイギリスのセラフィールドの再処理工場で漏れ
ごまめの歯ぎしり メールマガジン版
河野太郎の国会日記
約20トンのウラニウムとプルトニウムを含むオリンピックサイズ
のプールの半分の量の放射性物質がイギリスのセラフィールドの再
処理工場で漏れ、施設が閉鎖された。
極めて強い放射能が出ているため、施設内に人が入れず、清掃には
特殊なロボットが必要で、しかも数ヶ月かかる見込みだ。
一方、日本国内の再処理についてはマスコミは議論を世の中に伝え
もしない!!
再処理にかかる費用を払うのは国民なのに、必要性もリスクも議論
がないままに集金が始まろうとしている。
やっぱりホリエモンがどこかのマスコミを買収する方が日本のため
になるような気がする。
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