交流居住フェアの講演録
2005年2月20日に総務省過疎対策室の主催で交流居住フェアというのがあって、ちょっと講演をしてきました。メインスピーカーはヴィラデストの玉村豊男さんだったので、僕はいたって気楽だったのですが、こんな話をしてきたので、参考までに。
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僕は個人的には、田舎暮らしは若い人がやって定年後は都会の方が便利だと思っています。仕事バリバリの若い世代でも、田舎で暮らすことはできるのだよという話をします。
どのようにしたら東京で仕事をやりながら、田舎でも楽しめるかという話です。僕のいる所は八ヶ岳の山梨県側の南麓です。約1時間中央高速に乗って、ドアツードアで2時間ですね。家を造ったのは2001年1月です。もともとは旅行に行って、「こういう所に住めたらいいね」で始まって、妻の方が積極的に住みたいと言い、3年くらいかけました。2~3年かけていい場所を探された方が気に入った場所に行きつけると思います。八ヶ岳南麓に……
僕は個人的には、田舎暮らしは若い人がやって定年後は都会の方が便利だと思っています。仕事バリバリの若い世代でも、田舎で暮らすことはできるのだよという話をします。
どのようにしたら東京で仕事をやりながら、田舎でも楽しめるかという話です。僕のいる所は八ヶ岳の山梨県側の南麓です。約1時間中央高速に乗って、ドアツードアで2時間ですね。家を造ったのは2001年1月です。もともとは旅行に行って、「こういう所に住めたらいいね」で始まって、妻の方が積極的に住みたいと言い、3年くらいかけました。2~3年かけていい場所を探された方が気に入った場所に行きつけると思います。八ヶ岳南麓に生活をしていますが、フリーランスですので東京目黒にも自宅兼オフィスを構えています。1年の3分の2は東京、3分の1八ヶ岳というバランスです。妻と小学生の娘が一人いますので、移動する時は家族と一緒です。週末をはさんで数日八ヶ岳というパターンです。気持ち的には別荘よりはよく行っているので、セカンドハウスなのかファーストハウスか、1.5という感じになっています。
東京では講師をやっています。やっていることは論理思考とか環境経営など堅いことです。それから本を書いたり、Webサイトをつくったり、コンサルタント的な仕事をしたり、どっぷり都会に浸かった仕事をしています。東京と向こうと往復しつつ、そうは言っても向こうで遊んでいるわけではなく、日常的に仕事をしている場でもあるわけです。田舎へ行ったら別荘だからゆっくり休むというのではなく、どちらも同じように結構アクティブです。東京と同じように向こうにいても仕事をしていくためにはどうやってIT環境を整えるのかというのは、死活問題です。僕の場合は東京の自宅兼事務所と八ヶ岳に設備を整えまして、全く同じ環境で仕事ができるようにしています。1番大きいのはデータの移動の問題で、ポータブルのハードディスクに全部詰めこんで100ギガくらいをいつも移動させるという生活をしています。東京を出る時にハードディスクをはずして、向こうで差して電源を入れれば元のままで仕事ができるという状態になっています。あとはモバイルPCです。小さいPCを常に持ち歩いています。僕に仕事を依頼してくれているお客さんは、たぶん僕がどこに居るか考えていないと思います。こういうセミナーとか会議を東京にいる時間に入れているのが基本的スタイルです。
フリーランスの仕事をやっていくのは、かなり楽になってきていまして、何をやるということを約束して、期日までにきちんと成果を出せば企業のお客さんであろうとどういう方であろうと、ほとんど問題になることはありません。自分がそれをどう保証して自己管理するかにかかっています。同じことは独立せずに企業に属していても、充分可能だと思います。実際先日も某セミナー会社主催でデュアルライフを企業として支援できないかというセミナーをしましたが、ほとんど人事系の人でしたが、「充分可能ではないか」という声が多かったです。それも必ずしも田舎にずっと住むということではなく、たとえば週末を入れて週に1~2日田舎で生活して仕事をしてもらいましょう、東京の仕事は週3日やってもらうという制度を整えるのはそんなに非現実的な話ではない。むしろ仕事をしっかりコミットして果たしてくれた方が、半端な時間を会社が時給として払っていくよりは楽ではないかと思っています。30~50代の仕事バリバリの現役の方でも、週3日東京勤務、4日田舎で東京の仕事というのはそろそろ現実的なことになっているのではないかと思います。
これをやっていくとまず、時間と居場所が自由になります。田舎からみると、東京の金を吸い上げて田舎に落としていくということで、地方にとっても活性化、歓迎される生活になるのではと思います。
僕も怖かったのですが、「田舎の人間関係は怖いよ」と誰もが脅されます。ただ「東京で仕事をしていて週4日しかここにいません」ということになると、地域の方もほどほどにつきあってくれますので、必要以上に誘われませんし、やりたいと言えばやらせてくれるという感じがだんだんできてきます。入門編にはいいのではないかと思います。もう1つは都会の友達がよく来てくれます。田舎にいると四季折々来てくれるので、昔の友達で長くつきあいのなかった人がよく遊びに来てくれるといううれしいこともあります。
僕の田舎暮らしの個人的なことですが、まず料理。自分の育てたハーブやそのへんから取ってきた菜の花を使った料理もできます。物作りでは、この写真は妻が作ったぬいぐるみですが、こういう手仕事をしていくには田舎はいい場所です。
両方を行ったり来たりしていますので、いいとこ取りができます。買物ももちろんインターネット、通販を使いますが、町に出て買物をするのはやはり楽しいですよね。
デュアルライフ、両方を交流して居住するというのは、条件は年齢を問わず相当整ってきています。率直に言うと金の問題かなと、銀行の融資の問題が現実的に一番大きいと思ってきています。ITなどで自己管理さえできれば、退職しなくても仕事は続けていけます。もちろん定年退職した後でも、自宅で仕事を継続できます。面倒なこともなくはないですが、楽しみつつ生活できるということで、こういう半端な田舎暮らしをやってみたい方はチャレンジしてみていただきたいと思います。ただ、半端というのは一番フロンティア精神が大事なので、自分はこれがやりたいのだからやりとおすという意思が必要だと思います。
僕の方でいろいろ情報を出しているサイトがありますので、そちらで情報を見ていただいた方が早いかなと思います。質問等はメールでいただければお答えできますので、遠慮なくお寄せください。
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