« 焼き魚のエキスパートとライフデザイン | Main | 大容量サーバ »

祝!京都議定書発効

地球温暖化防止のため、先進国に二酸化炭素(CO2)など温室効果ガス削減を義務づける京都議定書が16日発効しました。すばらしい!

日本は1990年に比べて6%の削減義務を負っていて、この達成さえ危ぶまれているし、そもそも6%ぐらい削減しても、温暖化防止には役に立たないという意見もたしかにあります。

地球温暖化防止のため、先進国に二酸化炭素(CO2)など温室効果ガス削減を義務づける京都議定書が16日発効しました。すばらしい!

日本は1990年に比べて6%の削減義務を負っていて、この達成さえ危ぶまれているし、そもそも6%ぐらい削減しても、温暖化防止には役に立たないという意見もたしかにあります。京都メカニズムとして導入された、排出権取引も、先進国の削減義務を途上国で果たしてもよい、という考え方そのものが、おかしいという意見も、京都会議の時点からありました。

問題だらけの議定書であることは事実です。しかし、これだけ批判を浴びながら、議定書は放置されることなく生き延び、人々の関心を引きつけ続けました。温暖化に対して、何であっても行動しなければならないという思いがあったからこそ、議定書は発効につながったのだと思います。

京都議定書は、温暖化に対する人類の行動のゴールではなく、ほんの始まりの半歩に過ぎません。しかし、その半歩であっても、踏み出さなければ、大きな前進は絶対にあり得ない。人類が議定書をあきらめなかったということ自体が、たぶん、人類の希望なのだと僕は思います。

もうひとつは、これはとても重要なことなのだけれど、議定書の目標を達成するために、僕たちはいくつもやれることがあり、そのやれることの多くは、まだ手つかずだということ。たとえば風力発電ひとつとっても、まだまだ風力が使えるのに、いろいろないいわけをして使おうとしていないし、使うことにインセンティブを用意しようとしていない。やることをやっていないから、結果が出ていなくてあたりまえのなのに、やってもいないのに無理だという人が多すぎる。

日本は、江戸時代以前、数百年にわたって、持続可能な国土利用と産業、文化を連綿と築いてきました。その事実から学ぶことを抽出することができれば、もっとやれることが見つかるに違いありません。何をやるべきなのか、僕も情報発信を続けていこうと思います。

|

« 焼き魚のエキスパートとライフデザイン | Main | 大容量サーバ »

enviroment vs business」カテゴリの記事

Comments

The comments to this entry are closed.

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 祝!京都議定書発効:

» 無価値な現実と無価値な人間 [占い日記]
 ―― 現実には価値がない 17歳少年による教職員殺傷事件。 不明な点の多い犯行理由について、 田口ランディさんと友人の会話。  「... [Read More]

Tracked on February 18, 2005 15:02

« 焼き魚のエキスパートとライフデザイン | Main | 大容量サーバ »