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February 2005

祝!H2A成功

H2A打上が成功して、よかったなあ。中国が有人宇宙飛行を実現しているので、ロケットの打上まではなんとか技術を持っておきたいところ。まあ、今の日本が人をあげる能力を持たなくてもいいと思うけれど。安全保障上は重要。ロケットを打ち上げられるということは、世界中にミサイルを撃ち込めるということを意味しています。核弾頭を積むことも可能。日本は核の技術も持っているし。もちろんこれは「誰かが攻撃してくるなら、うちもやり返す能力がありますよ」といっているだけで、あくまで歯止めが十分にかかった抑止効果、という意味合いですね。

もう少しするとスペースシャトルの運航も再開されるけれど、今度時間があったらやってみたいんだけど、今人間が直接出て行ける宇宙は、宇宙といっても上空400キロぐらいのごく低いところまで。地球の直径は1万2700キロぐらいですが、それよりたった400キロしか大きくない同心円上を飛んでいるだけです。地球を取り巻く強い地場と放射線があるバンアレン帯はさらにずっと上の4000キロ~2万キロ上空。今の宇宙開発は、ごく近い上空の話です。ちなみに日常生活に重要なひまわり衛星などが回っている静止軌道は上空3万6000キロです。

それにしてもアポロは本当に月にいったのでしょうか。ブッシュは月に人を送ると言ったけれど、30年も先の話です。35年前に本当にアポロが月にいったのなら、なぜ35年もたったのに、ロケットの打上にすら、人間はこんなに失敗するのか、不思議です。

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風力発電:強風で回転翼が折れる

やっぱり日本の自然は厳しいようです。
最近は一般的な3枚羽根のプロペラ式ではなく、円筒型にハネを配して縦に回る(回転軸が垂直)タイプの開発もされていますが、大型のものは難しいのだろうなあ。大型のほうが効率がいい、とは限らないのではないかと思うけれど。

大型の水平回転軸の3枚羽根は

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公教育からのエクソダス 3

ロジカルシンキングなどの研修であちこちの企業に行ったり、ビジネススクールで教えたりする機会が多いのですが、研修中に何度も字や文章を手書きで書いてもらう時間を取っています。かけ割り程度の簡単な計算もやってもらうことがあります。

で、そういう場面では、

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公教育からのエクソダス 2

ゆとり教育批判をしている人たちに聞いてみたいことがあって、なぜゆとり教育に舵が切られたのかという点をどう理解しているのか?という点と、基礎学力重視に舵を切ったときに、学校の生活はどうなるのか予想しているのか、という点です。

小中学校が一番荒れていたのは1980年代で、

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高遠さんの功績

僕がけっこうよくワッチしている、シバレイさんのブログから。

イラクの少年たちの、かつての顔と、「今の少年達の顔の違うこと、違うこと。更生を高遠さんに誓い、真面目に働きだした少年達の現在の顔は、以前と別人と言ってもいい。イラク情勢が一年前には誰も予想しなかった程悪化している中で、少年達の変わりようは数少ない希望の一つだろう」と書いています。

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公教育からのエクソダスがはじまる、たぶん

知恵市場コミトンで僕がたびたび発言してきた「ゆとり教育」vs「学力重視」という議論が、いよいよクライマックスを迎えつつあります。ゆとり教育の象徴のように見られている総合学習は、実質的に今年4月から現場ベースで見直しが進み、完全に崩壊するでしょう。

で、現場で世論リードをしている陰山校長あたりは大喜びだろうけれど、3年以内にとんでもないしっぺ返しを受けることはたぶん間違いありません。子どもと親の、公教育からのエクソダス(大脱出)が起きる、と僕は予測します。

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環境生活のススメ──衣類を買う

 木綿の服と、ポリエステルなどの化学繊維の服だったら、環境にどちらがよいと思いますか? 普通に考えて、やはり木綿のような自然素材のほうが環境によいと思うのが普通です。ちなみに、代表的な天然繊維と化学繊維を整理しておきましょう。
・天然繊維
木綿(コットン)→綿花という草の「実」から繊維をとる
絹(シルク)→……

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大容量サーバ

もろもろやりたいことがあって、インターネットからアクセスできる大容量サーバを探していたのだけれど、どうやら本命を見つけました。何のことはない、自分のうちのPCです。

いろいろ調べているうちにダイナミックDNS

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祝!京都議定書発効

地球温暖化防止のため、先進国に二酸化炭素(CO2)など温室効果ガス削減を義務づける京都議定書が16日発効しました。すばらしい!

日本は1990年に比べて6%の削減義務を負っていて、この達成さえ危ぶまれているし、そもそも6%ぐらい削減しても、温暖化防止には役に立たないという意見もたしかにあります。

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焼き魚のエキスパートとライフデザイン

asahi.com「be」に焼き魚のエキスパートの女性が紹介されていました。

おいしく魚が焼ける、というのは、ひとつの特技であって、Favoriteなんだと思います。もちろん、彼女にとっては「そんなものは仕事であって、Favoriteなんかじゃない」ということかもしれませんが、正月休みも取れないのに辞めない、というのは、単に仕事のためとはとても言えないでしょう。

日本人は基本的にまじめだし、こういう「いい仕事をしている」のに

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マドリードの高層ビル炎上と、9.11WTC

32階建てのビルが火災になり、激しく炎上して、上層の6層が崩壊したというニュースです。幸いけが人はなく、ということでよかったので、ちょっと気になったことをコメントします。

出火はビルの21階、その上には15層があるわけで、15層のうち6沿いうが崩壊という所書きになります。9.11テロ事件でWTC(世界貿易センタービル)は100階建てのうち、60階ぐらいに突入されて、結局全棟が一気に倒壊しました。このいっきの倒壊について、「あまりにもきれいに崩れ落ちた」という点が疑惑になり、「もともとダイナマイトが仕掛けられていて」という説がまことしやかに唱えられています。

今回のビル火災とWTC倒壊との条件の違いを検討すれば、ダイナマイト疑惑について何らかの結論が出そうな気がします。

激しく炎上しても上層しか倒壊しないということがわかってくれば、ダイナマイト疑惑が強まるし、逆に、9.11では航空機の燃料がビルまかれたので、途中階よりしたからどんどん燃え広がり、下から倒壊したということになって、疑惑はなくなります。

僕としてはどちらが事実に近いのかを知りたいだけなので、この検証を誰か専門家がやってくれると、すごくうれしいですねえ。

▼毎日新聞より
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スペイン:マドリードで32階ビル炎上、上層階が崩壊

 【パリ支局】スペインからの報道によると、首都マドリードの中心部で12日深夜(日本時間13日朝)、32階建て(高さ106メートル)のオフィスビルの21階から出火、炎上した。激しい火勢でビル上層の少なくとも六つの階が崩落した後、13日明け方には火勢は弱まった。

 夜間でビル内に人はおらず負傷者はいなかったが、消防隊員4人が煙を吸って手当てを受けた。消防隊員約100人が徹夜で消火作業に当たっているが、鎮火にはなお時間がかかる見通し。出火原因を調べているが、電気の配線がショートした可能性が高い。

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「ライス長官は白人の奴隷」か?

アフリカ南部のジンバブエは黒人政権になってから、国内の白人に対する迫害を、国家公認で進めてきました。

ジンバブエは南アフリカ共和国と並んで、長い間イギリスの植民地で、多くの白人が渡ってきて大規模農園を切りひらきました。農園では黒人が労働者として働き、生計を立てています。いかにも豊かな先進国並の生活をする白人農園主に対して、黒人労働者の生活はかなり貧しいのは事実ですが、それでも多くの黒人たちはそれを日常として暮らし、結婚し、子をなし、自分の農園労働者としての仕事を子どもに引き継いできたのです。

ジンバブエ独立を武力で勝ち取った武装解放勢力は、政権を取ったあと、軍から退役した旧軍人を中心に、今度は強引に白人農園主からのうちを取り上げる行動を取り始めました。背景には独立時点でのイギリス政府との約束があり、白人農園主に対しては英国政府が補償金を出して、農園をジンバブエ政府に返還させる、ということになっていたのです。しかし英国政府はその約束を実行しないため、強制的に黒人たちが白人の、個人農園主を襲い、農園主を殺したり、大けがをさせたりして、農地から追い出し、そのあとを黒人で分け合うということを始めました。ムガベ大統領はこの国民の行動を公認し、支援しています。

実際に襲われる農園主は、すでに入植時点から3~4代の世代がたっていて(じいさんやひいじいさんが開拓した)、すでに本国には直接の身寄りがない、「ジンバブエ生まれの白人」です。農園を追われても、イギリスに帰るあてがあるとは限らず、都市部に出てつましい都市的な労働者になる人もいます。夫(父親)が襲われて殺されてしまい、とにかく命からがら街に出ていく家族もいます。同時に、農園で働いていた黒人労働者も、「白人の手下」として迫害され、暴行にあったり、妻を殺されてしまった黒人の労働者もいるし、旧農園労働者は、いずれにせよ農園主の死とともに、失業してしまうわけです。黒人による白人の迫害は、黒人同士の迫害でもあります。

米国のライス国務長官がジンバブエを非難するのは、こういった事情が背後にあるわけですが、しかしひっくり返せば、18世紀~20世紀の白人の歴史は、この逆の歴史だったわけです。白人が武力で黒人の土地に攻め入り、黒人を奴隷的な労働環境におき、多くの黒人を殺害したり迫害して、農園を切りひらきました。それと同じことを、今度は黒人が白人に対して行っている。しかも、かつての白人は、「黒人の土地」という他人の土地に入り込んだのに対して、今のジンバブエの黒人たちは「もともと自分たちの土地」を、取られたのと同じやり方で取り返しているだけなので、どちらがひどいことをしているのか、公平に考えれば、まだ黒人のほうに正義がありそうです。

ここで考えなければならないイシューは、今迫害されている白人農園主が、かつて黒人を迫害したじいさんやひいじさんの代の悪事の「責任を取らされる」ことが、正義と言えるのか、という点です。同じことはイギリスなど旧宗主国の政府にも言えて、100~200年前のイギリス人が行ったことの責任を、今のイギリス人が責任を取るべきなのか、というイシューだとも言えます。

たしかに現在の欧米の豊かさは、植民地支配によって多くの富を蓄積したことがひとつの理由で、その豊かさをもって償えと言うことは可能です。でもそれでいけば、さらに以前の歴史にさかのぼれば、逆の立場の関係になっている場合もあり、どこまでさかのぼって補償すべきかという問題は、そう簡単ではないことがわかります。

実はこの問題は、日本にとっても無縁ではありません。今中国との関係は、小泉首相の靖国神社参拝問題を巡って、政府間は冷え込んでいます。この問題のねっこは、現政府の長が靖国神社という、かつて、中国に対して侵略を行った日本人を「神として祀っている」ところに参拝することに対して、中国政府が文句をつけているという構造です。中国政府は、今の日本政府に対して、かつて中国に対して行った侵略行為の責任をもっと取りなさいと言っているのに対して、日本は「それはもうすんだことだ、今の我々には責任がない」といっていることに近くなります。本当はもうちょっと複雑ですが。

自分たちの世代のやったことではないことに対して、責任を取りたくないという側と、取らせないと納得できない側。別の言い方をすると、中国やジンバブエの側は、日本やイギリスに奪い取られたものがあり、それをまだ返してもらっていない、という思いが抜けていないということでもあります。取った人から取り返したいけど、とったほうも取られたほうもすでに死んでしまった。とったほうは「親父が取ったんだから、息子のオレには関係ない」といい、取られたほうは「親父が取られたんだから、息子のオレに返すのは当然」という。そういう関係なんでしょうね。

ちなみに、日本の民法では、親の借金はどうなるでしょうか? 子どもが親の財産を引き継ぐなら、借金も引き継げ。財産を放棄するなら、借金も引き継がないという方針です。親に財産がなく、借金だけなら、当然放棄して楽になるし、借金を引き継いでも財産が勝っているなら、財産も引き継ぐでしょう。

今の先進国は、親の世代が奪った財産は引き継ぎながら、借金は返したくないといっているようなところがあります。あるいは、返し始めると、引き継いだ財産より借金がどれほどふくらんでいくのかわからないから、口をつぐんでいると言うところでしょうか。

ジンバブエの白人農園の現状を見ると、いきなり黒人が襲ってきて父親が殺される白人農園主家族は本当のみじめです。でももっとひどいのは、白人農園で働いていたという理由で、黒人に、妻(黒人)を殺されてしまった黒人の夫(自分も白人農園の労働者)で、さらにみじめです。

そしてそうやって奪い取った農園を分け合って、生活を始める黒人たちは、それまでそこで働いていた黒人労働者よりもっとみじめに見える掘っ立て小屋で生活している。

これが世界を巡るひとつの状況です。あなたはこの「親の借金」問題を、どう考えますか?


▼asahi.comより
「ライス長官は白人の奴隷」ジンバブエ大統領、痛烈批判
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アフリカ南部ジンバブエのムガベ大統領が11日、同国を「圧制の拠点」と名指ししたライス米国務長官を「白人のご主人様(ブッシュ米大統領)の言葉を繰り返す奴隷」と痛烈に批判した。
 AFP通信などによると、ムガベ氏は来月末に予定される総選挙の与党出陣式であいさつし、「黒人奴隷を先祖に持つあの少女(ライス長官)は、奴隷の歴史や米国内で黒人が置かれる状況から、あの白人(ブッシュ大統領)が我々の友人ではないと理解すべきだ」と述べた。
 さらに、ライス長官がジンバブエやイランなど6カ国を「圧制の拠点」と名指しで批判したことに触れ、「あの白人(ブッシュ氏)は奴隷であるライス氏のご主人様だ。彼女はご主人様の言葉を繰り返すしかないのだ」。さらに「RICE(ライス氏の名前)をLICE(シラミ)と呼びそうになった」とも語り、こき下ろした。
 同国で17年間政権を握るムガベ氏は、白人農園を強制収用して黒人に再配分する土地改革や報道規制などを実施している。「強権支配」と批判する欧米諸国とは対立している。

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BOSEのアクティブスピーカーをゲット

15年以上使ってきたBang & Olfsenのスピーカーコーンがぼろぼろになっていることが判明したので、買い換えることに。今度はスピーカー単体ではなく、アクティブスピーカーにしてしまうことにしました。ミドルクラスでそこそこの音をと思ってピックアップしたのが、「BOSE Companion3」「エルパSPU-200」。どちらもいわゆる2.1chで、小形のステレオスピーカーとサブウーファのセット。

エルパは聞いたことのないメーカーだったのだけれど、このクラスで真空管アンプというのはなんとも珍しく、ちょっとそそられたし、実際真空管のアンプというのは柔らかくて暖かな音がするのを知っていたので、これは行けるかなと思い、候補に。やっぱり音を聞かないことにははじまらない、というわけで、ヨドバシ新宿西口本店に。BOSEはポータブルオーディオのコーナーと、オーディオのコーナー両方に置いてあったので、オーディオコーナーのほうは周囲が静かで、音がよく聞けました。エルパのほうはポータブルオーディオのコーナーにしかなかったので、ここにもあった聞いてみたモノの、周囲がうるさく、今ひとつ決め手が見つからず。でもBOSEと比べるとたしかに柔らかく、侮れない音がして、これもいいなあと思いました。音としてのバランスは、こっちのほうがよかったと思います。

で、結局、BOSEを買って帰ってきました。

決め手は、音としてはもしかしたらエルパのほうがよかったのかもしれないけれど、最近はJ-POPからさらにUSA系のHIPHOPやRAPを聞くことが多く、ハードでぴりっとした音のほうが向いているなあと思ったこと。BOSEはやっぱりハードな音は、それっぽく鳴らします。

もうひとつ、得点が高かったのは、コントローラで、丸いコードでつながるコントローラで、音量、ミュートのコントロールができるし、第二入力端子とイヤホン出力端子が着いていること。PCとHDDプレイヤーを両方差して使っているので、入力が二系統あることは得点が高いし、夜はイヤホンになるので、コードを差し替えたりするより、コントローラに差して、スピーカーの出力がオフになるのも楽ちん。

で、そうはいっても店で聞くのといつものうちのヒアリング環境ではやっぱり条件が違うよね、ということで、実際買ってきて聞いてみると、たしかにBOSEはBOSEというか、けっこう癖のある音で、今までのDENONのアンプ+B&Oのスピーカーというコンサバティブな音とは一線を画するものがあります。低音は実に豊にガンガン出て、高音もキンキン来るのだけれど、ツイータの音がこもったような、独特の音質で、ちょっと慣れない感じ。中音の厚みもありません。ボーカルのつやが出ないのが残念。でもちょっと大きめの音でエミネムやJAY-Zを聞くと、すごい迫力なので、あ~やっぱりね。という感じです。


東京で使うつもりで買ったのだけれど、もしかしたら、六兼屋のほうがにあうかもしれません、というのは六兼屋ではpollyがガンガン音を鳴らしてダンスをするからなんですね。東京のマンションではそうもいかないので。なので、もしかしたら六兼屋のYAMAHA「YST-MS201W」を東京で使うことにするかも。このYAMAHAのスピーカーは、安いけれど、なかなか素直でよい音がします。実にノーマルな音質で、低音もしっかりきくし、これはコストパフォーマンスがとってもよいスピーカーでおすすめ。入力が1系統なのは残念だけど。

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トーメン研修

トーメンでロジカルシンキング研修のday2をやってきました。

最近は、day1とday2のあいだをなるべく1~2週間をあけてもらっています。day1で学んだことが終了後、学びのレベルがじょじょに忘れて落ちていくのを、少し時間をおいてから、day2を行って、そこから再度2段ロケットに点火した方が、さらに終わってからの落ち込みを小さくできるのではないかという仮説と(いわゆる学習曲線ですね)、復習をした上で、day2向けの課題に取り組んでもらう日程的な余裕をつくろうというのが目的です。

このようなアプローチがうまく結果に結びつくのかどうかはまだわからないのですが、ちょっと感じたのは、day1の内容をよく覚えていた人が多かったということ。それによってday2の学びがどの程度深まったのかははっきり感じられなかったのですが、少なくとも復習をする余裕があったのかもしれないということは言えそうです。

カリキュラムにも慣れて、研修自体はストレスなく、勧められるようになっているのですが、もうちょっと新しい課題も入れて、新鮮みもほしいかなという気もする今日この頃。

ともあれ、受講してくれたみなさん、お疲れさまでした。

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フィオリーナ、HPを辞任

米国HPのカーリーフィオリーナが辞任。才色兼備、というだけでなく、実は彼女は学生時代、中世史を専攻していて、社会的歴史的視野でスケール感のある発言ができる、数少ない知性あふれる経営者(それも世界トップクラスの)でした。9.11のあとも「宗教間の対立をあおるな」という趣旨の発言をしていたし、インド洋津波のあとも、社内で募金をしたり、ボランティアにいくことを奨励していたと聞きました。

ちなみにフィオリーナとカルロス・ゴーンは同年齢の1955年生まれ、僕の姉と同い年です。

彼女が米国ビジネスの最前線から、これで去ってしまうのかどうかはわからないですが、ともあれお疲れさま&しばしの休息がよいかも、ですね。

HPのフィオリーナ会長辞任 パソコン部門不振で引責か
http://www.asahi.com/business/update/0209/109.html
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米パソコン大手のヒューレット・パッカード(HP)は9日、カーリー・フィオリーナ会長兼最高経営責任者(CEO)が辞任すると発表した。
フィオリーナ会長は99年にCEOに就任した。02年には、創業家から強い反対を受けながら、パソコン大手コンパックとの合併を断行した。しかし、その後もパソコン最大手デルとの激しい競争が続き、パソコン部門の収益が厳しい状況が続き、社内外の批判にさらされていた。昨年8~10月業績ではパソコン事業の営業利益は7800万ドルにとどまっていた。一方で、世界のパソコン市場では市場シェアで、首位のデルに差を広げられていた。
フィオリーナ会長は、米フォーチュン誌の選ぶ最も影響力のある女性経営者の首位に選ばれるなどし、同社のみならず米ビジネス界で女性経営者の顔的な存在だった。 (02/09 23:27)


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ユーロは理解を超えている?←クリシンの題材

「フジマキに聞け」という連載があって、金融の専門家・藤巻健史がユーロの今後の見通しについて、こんな意見が出ていました。

http://www.be.asahi.com/20050205/W15/0032.html
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ドルと円が固定相場だったらという仮定で考えてみると分かりやすい。人がドル預金を怖がるのは、金利でもうかる以上に、為替で損をする可能性があるからだ。が、固定相場制なら為替変動のリスクがなくなるので、金利がゼロに近い円で預金する人はいなくなるはずだ。
円預金のマーケットが消滅しては一大事だ。だから日銀はどんなに景気が悪かろうと、円もドルとまったく同じ金利にせざるを得なくなる。
欧州連合のユーロは、まさにその固定相場制なのだ。東欧諸国が加わり、経済格差が広がっているのに、「どの国も金利が同じ」などという事態がいつまでも続くのか。私の理解を超えている。
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で、これをクリシンしてみましょう。

たしかに同じユーロ圏で、異なる経済力の地域が含まれているので、指摘の通りなのだけれど、ひとつの経済圏にかなり経済力が異なる地域が含まれているのは芽ずっらしいことではありません。米国では豊かな層と下層との差はかなり激しいし、日本でも大都市部と農村部では経済力は相当違います。農村部や過疎地では経済的な自立ができずに、大都市部で吸い上げた税金を投入して、要約生活ができている地域をたくさん抱えているわけです。そういう地域が混在していても、日本や米国の経済がそれが理由で混乱しているわけではありません。つまりある限定された地域の金利が、別の経済力の地域と連動しているからといって、経済が混乱するとはいえない、ということです。

では問題がないかというと、別の問題はあり得ます。社会的な富の分配です。お金が集まっていく先が国境を越え、税制や富の分配についてしくみが異なる地域だとしたら、集まっていったお金が吸い上げられた地域に環流するしくみがないと考えられます。日本で、大都市で集められた税金をいっさい地方に環流しなければ、地方はたちまち干上がってしまうでしょう。経済力のない地域のなけなしの金が貯蓄などのかたちで経済大国の預金になり、その預金で銀行が稼ぎ出した金の税金は経済力のある国の政府のものになり、その国にしか還元されません。貧しい地域の金は吸い上げられ、豊かな国はもっと豊かになるという構造に陥るわけです。

こうなると社会的に不平等感が高まり、社会不安が起きたり、特定の地域が荒廃して、自然災害が起きるといったことが起きて、実質的に負担が必要になるということなら、わかりやすくなります。

僕は経済や金融にはあまり詳しくないので、もしかしたら金利の違いという藤巻兄が指摘していることにより重要性があるのかもしれませんが、そのあたり、もっと詳しい方はぜひ教えてください。

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原子力の亡霊「もんじゅ」しぶとく命脈をたもつ

10年前、ナトリウム漏れ事故を起こして死に体だった高速増殖炉(実証炉)「もんじゅ」が、ふたたび息を吹き返しそうなニュース。「風の谷のナウシカ」に出てくる世界最終兵器「巨神兵」をイメージさせそうなニュースでもあるけれど、巨神兵は地下から掘り起こされて、復活途上で使わざるを得なくなり、結局ほとんど実力発揮できずに自滅してしまいます。

こちら「もんじゅ」も自滅する可能性が非常に高いわけですが(欧州も米国も、すでに技術的・コスト的困難に陥り、撤退)、それにしてもそういう未来のないモノに多額の予算をつけている場合なのか? これは断固反対を表明すべきなのですが、まあふつうの市民にとってはまったく関心がないところです。福井県民にとっても、多くの市民が原子力関係で飯を食っている関係で、大きな声では言えない事情があり、福井県知事もこういった関係者に対して食を保障するという意味合いがあります。一方、福井県民など直接利害関係者以外は、よほど大きな事故がない限り、よその土地の話。税金が無駄遣いされても、まああまり気にしないのでしょう。あまり比較するべきでありませんが、そのムダな税金の額は、イラクで人質解放に使われた資金と比べて数千倍、数万倍を超えるでしょう。そういう税金がムダになり、一方でイラクで人質が帰ってくるための数万円の航空運賃を人質だった市民に請求する国なのです。

もんじゅをめぐる問題の構造については、<[知恵市場 Commiton]196原子力の夢は消えた>をご覧ください。全文は有料版で。ぜひ登録ください。。月額525円です。@niftyの固定会費なしでも講読できます。


▼asahi.comより
もんじゅ改造計画、福井県が了承へ
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95年12月のナトリウム漏れ事故で運転を停止している福井県敦賀市の高速増殖原型炉「もんじゅ」の改造工事計画について、同県の西川一誠知事は3日、核燃料サイクル開発機構の殿塚猷一理事長と面談し、了解に向けた最終調整に入った。西川知事は、もんじゅの開発継続の保証などを了解の条件としていたが、一定の回答を得たことから、文部科学省などとの協議を経て、早ければ月内にも了解するとみられる。もんじゅは運転停止から10年目で、再開に向けて動き出す。 (02/03 16:32)

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デュアルライフ!「交流居住フェア」のご案内

総務省過疎対策室の主催で、交流居住(デュアルライフ)を考えるイベントが開かれます。講演と展示相談会で、講演のメインスピーカーは玉村豊男さん、pacoもちょっとだけ(10分ぐらいなんだけど)出演してお話しします。

想定対象者は、デュアルライフ、田舎ぐらいを考えている都市住民です。興味のある方はぜひおいでください。2月20日13:00~17:00、丸の内の会場です。詳しくはこちらをどうぞ。
http://www.5qol.net/maruyama/data/koryukyoju_pamph.pdf
http://www.5qol.net/maruyama/data/koryukyoju_press.pdf

来ていただける方は、その旨、僕あてメールをいただければ、当日お会いできるようにしたいと思います。pacoまでメールをお願いします。

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マンションも省エネ義務化へ

いよいよ京都議定書が発効になります。

京都議定書は当初からいろいろ批判があり、批准も発効も危ぶまれていました。批判的な意見は、大きく3つあり、
(1)削減量が少なく、実効が疑わしい
(2)中国など途上国に削減義務がないのは不平等
(3)排出権取引などの商業的メカニズムが、本来の環境的なこころざしと矛盾する
というあたりが中心です。

と同時にそもそも地球温暖化の原因がCO2などの温暖化ガスなのかという点についても疑問が提示され、水蒸気説、太陽活動説など、いくつも仮説が提示されつつも、多くの研究者の仮説が、温暖化効果ガス原因説を支持していてきました。

つまり、京都議定書は、無数の批判や政治的逆風にさらされ、「議定書は死んだ」などといわれつつも、ついに発効に至ったという経緯があり、その経緯を見ていると、世界中の多くの人がこの議定書の趣旨を愛し、支持してきた思いを見て取ることができます。

ちなみに上記の批判に対する反論は次のように考えられています。
(1)京都議定書レベルの削減はほんの入り口。これで十分というわけではなく、大幅削減のためには、少なくとも通らなければならない通過点にである。
(2)途上国に削減義務を負わせるためには先進国からやるのは当然。
(3)商業的なメカニズムをうまく入れることで、地球規模の実際的な行動が初めて可能になる。

というわけで、日本としては国際公約を守るためにも削減の必要があり、省エネはその第一歩として、徹底的にやる必要があります。それに、省エネは、努力に対する効果が確実に見込める分野でもある。で、マンションや住宅の省エネで差書にやるべきなのが、断熱性能の向上というわけで、このニュースはすごくまっとうなニュースです。関係する仕事をやっている方は、ぜひ積極的に取り組んでいただくよう、お願いします。。

▼asahi.comの記事より→要約
マンションも省エネ義務化へ 国交省が法改正案
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 国土交通省は今国会に提出する省エネ法改正案で、マンションなどの集合住宅の新築・増改築時に省エネ対策の実施と報告を義務づける方針を決めた。( ~中略~ )地球温暖化防止の国際的取り組みである京都議定書が今月中旬に発効し、政府は10年度のエネルギー起源の二酸化炭素排出量を90年度並みの水準に抑える目標の実現をめざすことになる。法改正はその対策の一環だ。02年度、住宅・建築を含む民生部門の二酸化炭素排出量は90年度より33%増の3億6300万トン。運輸部門は同20%増の2億6100万トンで、省エネ対策が遅れている。
(02/06 17:22)

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朝日新聞ロジカルシンキングセミナー

土曜日は朝日新聞社でロジカルシンキングセミナーを行いました。

朝日新聞ということで、「論客揃いでロジカルシンキングの研修など必要ないのではないですか?」という話はしたのですが、そういう人ばかりではないし、スタッフ系の職種の場合、ふつうの会社と変わらない状況、ということだったので、お受けしました。講師仲間のIsshinさんからは「新聞社に研修に行って、激しい質問にあって立ち往生した同僚がいる」と聞いていたので、ちょっとビビったのですが、まあそれも勉強と思い、研修に臨みました。

実際に始めてみると、たしかに他の企業と特に代わりはなく、いつもの和やかな雰囲気で1日終わることができて、ほっとしています。でもさすがに新聞社だなと思ったのは、社会的なニュースの基礎知識が豊富なことで、リサイクルや官業を民間に開放するといったイシューを使っての課題は、スムーズに進めることができました。論理をつくる部分では、普段とやり方が違うので、戸惑いもある人もいましたが、これはどの会社も同じ。だんだん慣れてきて、コツをつかめたかな。

興味深かったのは、社内にGMSなどで少しずつロジカルシンキングを学ぶ人が増え、会議によっては半数近くになっていることもあり、そうなると議論もかなりクリティカルになって上の人が困惑することも、という話もありました。ロジカルシンキングを学んだ人が一定数を超えると、議論や意志決定の方法が変わるということ。会議の場に、複数の、クリシン経験者がいることがひとつの目安、と思っています。こういう状態になるには、ある階層に集中的に研修を行って、リーダークラスでの比率を増やすか、全体的に底上げをする時は、社員の10%を超えることがひとつの目安。1000人の会社なら100人、1回30名ぐらいは研修できるので、3~4回行うと、会社が代わり始める、という仮説ですね。

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フリーターによるモノづくりとグロバリゼーション

NHKスペシャル「フリーター漂流 ~モノづくりの現場で」を見ました。かなり衝撃的でした。

アルバイトや派遣が厳しい雇用条件の下で働いているのは知っていたのですが、この番組で紹介される「業務委託」によるアルバイトはかなりと過酷です。

業務請負業界については、情けないことに僕は情報にキャッチアップできていなかったのですが、要するに業務請負会社が製造業などと請負契約を結ぶことからはじまります。業務は単純でおおよそ誰にでもできるもので、携帯電話の組み立てや基盤のレジスト塗りなどが紹介されていました。根気とていねいさ、それにスピードが要求される仕事です。

業務請負会社はフリーターを時給900円で雇用し、委託先の工場に連れて行って、工場内で組み立てなどの作業をさせ、時給を払うのですが、仕事を出している工場(メーカー)は、あくまで業務を委託しているだけなので、業務がなくなれば当日仕事がはじまっていても、午後からは仕事打ち切りということができます。アルバイターを雇っていれば、雇用になるので、従業員の処遇の変更をする場合は一定の制約がありますが、業務委託=請負では、あくまで業務なので、配置転換や仕事をなくすことにはいっさいの制約がありません。双方が合意すればいいだけです。

そのため、フリーターたちは、文字通り歯車のように右から左に配置先を変えられてしまいます。フリーターはあくまでも請負会社と雇用契約を結んでいるだけで、請負会社は仕事を保障しているだけで仕事の場所までは保障していないというしくみのようです。請負会社は、工場のどこかのラインでの仕事は保障しますが、いくらバイトの仕事でも、その人なりに作業習熟にがんばったという実績は完全に無視され、「また新鮮な気持ちで新しい仕事をしてください」と、今度はまったく別の製品の組み立てに回されるのです。もともとそれほど習熟のいる仕事ではないので、配置転換によって技能が失われるというようなリスクはないのですが、必死に覚えた個人の努力は無視され、覚えても何も身に付かないという意味で、不毛な時間を過ごすことになり、消耗していくのです。

その扱いは、懐かしいチャーリー・チャップリンのモダンタイムス以上の非人間的な状況で、時間にルーズな彼らは、寮に入り、請負会社のワゴン車が迎えに来て、寝坊する権利さえないという感じです。夜も残業があり、工場があるのは町から遠い地域で、彼らはクルマを買う余裕もないために、結局請負会社のワゴン車が唯一の移動手段になり、寮と工場の往復しかない生活、という状況になるわけです。これはていのいい現代の奴隷、ですね。より高いレベルの仕事をしていく意欲もなく、仕事の階段を上っていくという考えさえ教えてもらっておらず、過酷な環境にガマンしなければ仕事がなくなるのみという状況にいます。

僕の友人が、転職の合間にしばらくフリーターをやって、ファストフード店で働くアルバイターたちの従順さと、こき使う会社の問題を指摘してくれたことがあります。友人は「アルバイターはやっぱりひどすぎる、正社員にならないと」と言っていて、僕は「正社員になったからといって搾取の状況は変わらない」と言ったことがあります。今でもそれは事実だと思うのですが、同じアルバイターでも、請負会社があいだにはいるアルバイトは、いくら何でもひどすぎる。ファーストフード店でなら、アルバイターから抜けでる可能性がまだ開けていて(バイトリーダーや副店長などになり、マネジメントノウハウを身につけてから、転職するなど)、それはそれでひとつのキャリアだろうと思うのですが、業務請負に雇われるアルバイトはそういう道さえ残っていない。というのは、工場と調節契約していないので、バイトリーダーになっても、その功績を工場が認める可能性がほとんどないのですね。つまり構造的にずっと作業人か、または認められる可能性のほとんどない、時給の変らないバイトリーダーとして仕事をし続けるしかない、という点で、実質的に奴隷状態といってもいいのではないかと感じました。

でも一番むっとしたのは、こういうバイトの使い方をしながら、「フリーターはもっともっとほしい、どんどん工場に送り込む」と言っている請負会社の経営者で、ここまで来ると悪魔的です。フリーター世代が10年後、日本の主力となる働き手であることに、目を向けようとしていない。

日本の工業製品がこういう労働力に支えられるとしたら、それで国際競争力がついたとして、いいことなのかと考える必要があると思うのですが、間違いなく言えるのは、日本も米国のように、中間所得層が没落し、貧富の差が激しく広がりつつあるのは、紛れもない事実です。これが、グロバリゼーションの「意味」なのですね。

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GMS ワーキングウーマンの会でワークショップ

グロービス・マネジメント・スクールにはアルムナイ活動というのがあって、要するに受講生の課外活動なんですが、その中にワーキングウーマンの会というのがあります。そこの会が僕を呼んでくれて、女性のためのライフデザインというテーマでワークショップをやってきました。参加者は20名ちょっとで和やかに進められ、僕もいろいろな人の考えや状況がわかって、楽しかったです、ありがとう!
今日の話は大きくふたつのパートで、前半は「新・教養の時代」というテーマで、歴史や世界についてもっと関心を持ち、グロバリゼーションの実態に知識や理解の面でついていこう、というレクチャーをしました。日本人の実際の暮らしは、世界とのつながりがどんな場面にもあって、食卓ひとつとっても、半分以上は海外からの食材によって支えられています。世界とのつながりなしには食生活さえままならないのに、僕らの日常の気持ちは、日本の生活は日本国内で完結しているように感じている。英語で国際化するというアプローチだけでなく、知識や理解の面で、世界と、今の世界ができあがってきている経緯を現代史を知ることで、もっと自分のものにしておかないと、生活が地に足がつかなくなる、というはなしをしました。
後半は、ワーキングウーマンのライフデザインということで、仕事、恋愛結婚、出産育児といった切り口で、自分らしく生きるためのポイントをみんなでディスカッションしました。ひとつ浮かび上がってきたことは、結婚相手ときちんとコミュニケートし、生活面で、妻と夫が同じレベルでコミットしたほうがいいね、という点です。
お互い、お上品に、あまり泥臭いやりとりをしない恋愛関係が多くなっている中で、「お互い嫌なことは言わない」ことがスムーズな恋愛と結婚につながるという常識がありますが、その延長で進むと、出産育児にまつわる女性の負担を、男性に理解させることができなくなってしまいます。男性が理解できないなら、何も結婚している必要がない、ということで離婚する人が増えてしまうのですが、やはりお互い、自分の考えを言い合った方が、深い関係でき、人生が豊かになります。自分と夫と子どもが、地に足をつけてともに暮らしているということは、お互いの感情や考えを理解し、共有していること。
そういう結婚観が、今薄れてしまっていて、薄い人間関係ですまそうとすることが、結局QOLを落としているのではないかなと感じました。ケンカもしつつ、濃い人間関係が結べた方が、人生は豊かになります。というような話になりました。

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I’m Waiting 4 You

B000666T58.09.LZZZZZZZGARNET CROWの「I’m Waiting 4 You」を聞いてます。彼らのオリジナルアルバムとしては4枚目になる作品なのだけれど、すごくいいです。amazonの評のコメントはそれぞれ当たっているなあと思うのだけれど、やはり「噛めば噛むほどよくなる、新しく曲に出会った感じ」という奥深さが当たっているかな。曲や詞のよさもあるけれど、ガーネットクロウの最大の特徴は、メンバーにアレンジャーが入っていることで、ちょっとトリッキーな曲を非常に奥深い楽曲にアレンジしています。ボーカルのyuriが作曲、もうひとりの女性メンバーnanaが作詞というちょっと変則的な曲作りと、yuriのボーカルがわざと発音に癖を持たせたり、音の切り方を変えたりしていて、詞を聞き取りにくくしているのだけれど、ちょっと歌いにくい曲にわかりやすい詞、複層的なアレンジという組み合わせが、ハーモナイズして彼らの曲の味わいを生んでいます。詞のモチーフは全体に「セカチュー」っぽい、少し悲しめなテーマが多いのだけれど、まあそれは時節柄、かな。ところどころ泣かせる詞です。ま、そういうのはあるものの、ハリのあるボーカル、そして今っぽくかわいい女性メンバーが二人もいる豪華なビジュアルが、アピアランスを決めているのかな。僕のイチオシは12曲目「SKY」です。

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クリシンとクラス延長

今日はクリシンの第2回。クラス開始前、スタッフがうやうやしく封筒入りの「手紙」を持ってきて、読んでみると、社長の堀さん名で、「クラスの延長は15分いないにしてね」という話。たしかに、クリシンでも20~30分の延長が恒常化していて、「たくさんやっているのでいいじゃないの」という反面、「ビジネスなんだし、時間は守ろうね」というのあります。僕自身は本当は時間ぴったりに終わらせたいのですが、クラスで伝えるメッセージも多く、もちろんkadaiも多いので、どうしても延長が恒常化してしまうというのが現状です。
本気で時間延長をなくすには、思い切って課題をはしょるか(答え合わせ程度でさらっと終わらせる)、メッセージを減らすしかなく、すでにかなりメッセージは絞り込んでいるので、悩ましいところです。次回から、さらにひと工夫いりそうです。

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亜細亜大のK君

今日は亜細亜大の3年生、K君が遊びに来てくれました。遠いところ、ありがとう。
13時着の高速バス→19時発の高速バスというパターンできてくれる人も多くなりました。
今日は、寒波で寒めでしたが、僕離れてしまったのか、それほど寒くは感じなかったんですが、K君は寒がっていて、特に帰りのバス停で待っている時間は寒かったかも。氷点下3度以下。10分もしないでバスが来る予定だったんですが。
就職活動を前にして、どんな方向がいいかとか、ガールフレンドとのこととか、いろいろ話したのですが、今のところ「これをやりたい!」という強い目標が見つかっているわけではないので、まずは仕事の基本的な「原理」を知ることを勧めておきました。ベンチャービジネスで事業を興す体験をするとか、逆にチェーン展開をしているビジネスで、店のマネジメントを学ぶとか。ヒトモノカネでビジネスが動く生の姿を実感として知っておくことは、若いうちによい経験になると思います。MBAを取ってみたいと行っていたので、それは目標としてよいとして、それまではMBAで学びたいことの動機がはっきりするよう、ビジネス上の課題を自分なりにつくることかな。モチベーションがないと、単に「留学したい」では続かないでしょう。

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