GMS ワーキングウーマンの会でワークショップ
グロービス・マネジメント・スクールにはアルムナイ活動というのがあって、要するに受講生の課外活動なんですが、その中にワーキングウーマンの会というのがあります。そこの会が僕を呼んでくれて、女性のためのライフデザインというテーマでワークショップをやってきました。参加者は20名ちょっとで和やかに進められ、僕もいろいろな人の考えや状況がわかって、楽しかったです、ありがとう!
今日の話は大きくふたつのパートで、前半は「新・教養の時代」というテーマで、歴史や世界についてもっと関心を持ち、グロバリゼーションの実態に知識や理解の面でついていこう、というレクチャーをしました。日本人の実際の暮らしは、世界とのつながりがどんな場面にもあって、食卓ひとつとっても、半分以上は海外からの食材によって支えられています。世界とのつながりなしには食生活さえままならないのに、僕らの日常の気持ちは、日本の生活は日本国内で完結しているように感じている。英語で国際化するというアプローチだけでなく、知識や理解の面で、世界と、今の世界ができあがってきている経緯を現代史を知ることで、もっと自分のものにしておかないと、生活が地に足がつかなくなる、というはなしをしました。
後半は、ワーキングウーマンのライフデザインということで、仕事、恋愛結婚、出産育児といった切り口で、自分らしく生きるためのポイントをみんなでディスカッションしました。ひとつ浮かび上がってきたことは、結婚相手ときちんとコミュニケートし、生活面で、妻と夫が同じレベルでコミットしたほうがいいね、という点です。
お互い、お上品に、あまり泥臭いやりとりをしない恋愛関係が多くなっている中で、「お互い嫌なことは言わない」ことがスムーズな恋愛と結婚につながるという常識がありますが、その延長で進むと、出産育児にまつわる女性の負担を、男性に理解させることができなくなってしまいます。男性が理解できないなら、何も結婚している必要がない、ということで離婚する人が増えてしまうのですが、やはりお互い、自分の考えを言い合った方が、深い関係でき、人生が豊かになります。自分と夫と子どもが、地に足をつけてともに暮らしているということは、お互いの感情や考えを理解し、共有していること。
そういう結婚観が、今薄れてしまっていて、薄い人間関係ですまそうとすることが、結局QOLを落としているのではないかなと感じました。ケンカもしつつ、濃い人間関係が結べた方が、人生は豊かになります。というような話になりました。
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Comments
パコさん,どうもです。私もタマに見てますよ。
>ケンカもしつつ、濃い人間関係が結べた方が、
>人生は豊かになります。
そうですねぇ。
私の場合,否応無くそういう人間関係になってますが,
まぁ,成長できるなぁと感じてます。
キツイっすけどねぇ…。(苦笑)
Posted by: なべ | February 04, 2005 12:02
なべさん、どうも。
パートナーとのバトルで成長できれば、それは魂のアップグレードだと思うな。がんばれ~。
Posted by: paco | February 06, 2005 01:20