目黒地区中高一貫校の説明会
東京都立目黒地区中等教育学校の学校説明会に行ってきました。
東京都のつくる、いわゆる中高一貫教育校で、2006年度からオープンします。つまり、pollyたちの学年が第一期生ということですね。もともとは都立大学附属高校が母体校で、これが下に伸ばされるかたちで6年間の一貫教育を行います。
で、その説明会で校長は論理思考を重視すると強調していたのですが、その校長の論理力がいささか疑問符が付く、という印象でした。たとえば、理念のひとつとして、「行くのが楽しくなる学校」という話をしたあとで、方法としてあげたのが
(1)あいさつ
(2)教職員間の明るいコミュニケーション
これって因果関係が成り立つ?? 朝夕のあいさつを徹底してからといってそれが行くのが楽しくなるわけではないでしょう。むしろ、うっとうしいという気持ちを持つのが、思春期の子どもです。あいさつは、したくなるような人間関係があって初めて実際的な意味を持つもので、あいさつをすることが楽しくするわけではありません。因果関係がないか、あっても逆でしょう。
全体としては、僕らのころの中学高校よりずっとおもしろそうという印象ですが、何しろ超国粋主義者の石原慎太郎の肝いりでつくられるので、かなりと右寄りになっているのは間違いなく、実際今年度開講する別の中高一貫校では、悪名高い扶桑社の、新しい歴史教科書を作る会の教科書が採用されます。時代錯誤と時代の先取りが同居するのが気持ち悪い。
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