廃棄物処理の未来戦略
大阪のD社の若い経営者、Aさんが東京にきているので、時間を見つけて、雅叙園で会う。D社は産業破棄物関係の会社で、経営刷新が遅れているこの業界にあっては、グロービスを受講するなど、積極的に新しい業態への転換を図っているとのこと。
この業態の未来を拓くポイントは、
(1)クォリティ・コントロール→廃棄物を出す企業(上流側)に、出した廃棄物の行き先と処理方法を保障する。同時に再資源化を行う企業(下流側)に対しては、廃棄物の質と量、価格を保障する。
(2)広域化・集約化→多くの上流側企業を広域から集めることで、全体として廃棄物のばらつきをなくし、コントロールしやすくする。また上流側企業の多くは全国展開しているので、全国の事業所に同じ品質の廃棄物処理を保障することで、顧客へのサービス品質を上げられる。
(3)行政への政治的圧力→実態は変化しているのに対して、行政の適切な規制の再構築が遅れている。国、県レベルへのコネクションを強め、未来をつくれる新しい規制のフレームをともにつくる。
(4)品質保証の仕組み作り→トレーサビリティを高め、どの廃棄物がどのように処理され、再資源化されているかを、ステークホルダー(上流側企業、下流側企業、行政、市民)に合わせて公開する。
(5)将来はアジア圏への進出をめざす
の4点にあるのではないかと示唆。
ぜひ実現してほしいとお願いして分かれる。
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