諏訪湖の御神渡り(おみわたり)。
全面結氷した湖面に、亀裂というか、盛り上がりができ、それが湖岸から向こうの湖岸にとつながって、通り道のようになる現象です。水は凍ると体積が大きくなるので、全面結氷すると、行き場を失った氷が盛り上がるという自然現象。
それを、諏訪湖の人々は、諏訪大社の上社の男神が下社の女神に会いに行ったあとと考え、宗教行事にしてきました。おみわたりができると、上社の神主が湖面にいって、その線の形で、吉凶を占うという習慣が、今も続いています。
おみわたりは、かつてはほぼ毎年会ったそうですが、今は数年に1階という感じで、去年は暖冬でなし、一昨年以来です。
2001年に六兼屋ができてから、一度御神渡りを見たいと思っていたのですが、そういうわけでできる年とできない年があるし、できても東京にいる日程だと、六兼屋に来たらもう融けていたということもあります。そんなわけで、これまで7年間、一度も行けなかったのですが、ついに行くことができました。
▲諏訪湖の南西岸、「湊」にできた、今年いちばんはっきりとした御神渡り。ほかにも数本の不明瞭な御神渡りがあります。
▲氷がぶつかり合って盛り上がる高さは、最大で40~50㎝ぐらいでしょうか。大半は20センチぐらいです。氷の薄さはまだ薄く、音が乗るの無理、という感じです。
▲地名になっている湊の小さな港。ディンギーや漁船が氷詰めになっています。
▲港から北に向かってできている御神渡りは、対岸の「プリンスホテル」あたりまで来ます。寒いけど、なかなかロマンチックなものでした。地元の人や他府県ナンバーの人が集まって、南西側は周回路が少し混雑していました。北側の「プリンスホテル」周辺は、場所も広く、人も少なくて、見やすい感じです。
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